PartUから随分経ってしまったが、今回PartVとして、具体的な散歩箇所について書いて見る。
そもそも彼らは@狭いところ、A高いところ、B隠れるところといろいろと得意な場所がある。狭いところと言えば幅の狭いどこかの塀の上とか、高いところと言えば屋根の上とか、隠れるところと言えば車の下などである。
当然、我が家のネコちゃんもそんなところが好きで、一緒にそんなところを散歩しようものなら、警察を呼ばれてしまう。しかし彼らが好きなんだからそれとよく似た場所を探す必要がある。
狭いところは崖ぶちがあればよろしい。無ければ塀の上を歩かせる訳だが、決して向こう側へ降りられないよう、紐に軽くテンションをかけて歩くことが肝要である。
次に高いところだが、まさか屋根の上を一緒に歩くわけにはいかないが、先ほどの塀も崖ぶちも見ようによっては高いところなので、彼らが気が済むまでゆっくり辛抱すれば大抵問題ない。
後は隠れるところは、そのまま車の下にでも入ってもらえばいい。但し、紐がタイヤに引っかかりなかなか外れなくなるので気をつけること。隠れるところと言っても草むらの中は止めた方がいい。何故なら、彼らを時間の都合か何かで回収するとき大変である。ただの草むらならいいが、くっつき草なんかがあるとパンツやら洋服やらにくっついて取るのに大変だ。
都会で散歩するのには大変である。大体がアスファルトなので、彼らもあまり興味を示さない。こんなときはやはり公園である。公園といっても決して砂場に近寄ってはだめ。これは彼らの格好にトイレになってしまう。「ねこばば」の語源のとおり彼らはババ(○んこ)を隠すから、間違って子供が遊んでいるときに、ばばが出てきたときなんかは、その母親が悲鳴を上げること請け合いだ。そんなことをさせないためのネコの散歩なのだから、子供が遊ぶ砂場とかはだめで、その周りの植木あたりがよろしい。
しかし彼らの散歩コースは飼い主が勝手に決められないことが普通である。彼らはテリトリーがあって、それを巡回しているのだからだ。飼い主が希望する散歩コースを作るのには、小さいときから散歩させ、こちらからコースを予め決め徐々に範囲を広げることである。その時に、行ってはいけない箇所には絶対に連れて行かないこと。行こうとしても、紐で拘束し行けないようにすること。ここで大事なことは、紐を引っ張らないこと。引っ張ると逆に反抗して余計に行きたがるからである。じっと待って、彼らがあきらめるまで待つことである。ネコの散歩は忍耐である。
子供のときから躾をするのは、何も人間に限ってではない。ネコでも犬でもみんな同じである。
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